🐾
勤務医のお金と安心ノート
お金があるから医療に専念できる
← 記事一覧に戻る
家計管理

スマホ990円、光4,950円の勤務医 ── どのキャリアを使っているかなんて、誰も気にしていない

2026年8月29日

スマホ990円、光4,950円の勤務医 ── どのキャリアを使っているかなんて、誰も気にしていない

📌 この記事でわかること

  • ✅ 緊急呼び出しがある勤務医が、通信キャリアを選ぶ前に確認したこと
  • ✅ 携帯・光回線・家計簿アプリをまとめて整理して、月いくら下がったか
  • ✅ 解約の電話に1時間かかった話と、そこでわかった「手間」の正体
  • ✅ 転勤のある勤務医が、通信契約を選ぶときの基準

かつてのぼくは、通信費に月1万円以上を払っていた。

携帯はソフトバンクで5,000〜6,000円程度。自宅の光回線はソフトバンク光で6,000円弱。これに家計簿アプリ「マネーフォワードME」の有料プラン540円が乗る。合わせて月11,500〜12,500円ほどだ。

強い不満があったわけではない。つながるし、速い。ただ、割高だという感覚だけはずっと消えなかった。

総務省の家計調査によると、二人以上世帯の移動電話通信料は月8,583円(2025年11月)。MMD研究所の調査では、大手4キャリア利用者が通信・通話・端末に払っている額は平均8,551円だという。ぼくの携帯代だけを見れば平均より安い。それでも、光と合わせた総額は決して小さくなかった。

チワゴ

チワゴ

平均が8,500円くらいなんですね。もっと安い人が多いのかと思っていました。

どくたろう

どくたろう

みんな意外と払っているんだ。ぼくもその一人だったよ。

📞 先に決めたのは「安さ」ではなく「つながること」

見直すにあたって、最初に決めたのは料金ではない。条件のほうだ。

医師の携帯は、緊急呼び出しに使われる。深夜でも、当直明けでも、鳴る。つながらなかったときのコストは、通信費の差額とは比べものにならない。だから「つながること」を先に固定して、そのうえで安いものを探すという順番にした。

幸い、ソフトバンクでぼくの生活圏の条件が満たせていることは、すでに確認できていた。ならば話は早い。同じソフトバンク回線をそのまま使えるところへ移ればいい。

選んだのはLINEMOだ。

チワゴ

チワゴ

安いところに移ると、つながりにくくなったりしないんですか?

どくたろう

どくたろう

そこを気にしていたんだ。でもLINEMOはソフトバンクのオンライン専用ブランドで、回線そのものが同じなんだよ。

いわゆる格安SIM(MVNO)は、大手から回線の一部を借りて提供している。だから混雑する時間帯に速度が落ちやすい。一方でLINEMOは、ソフトバンク自身が運営している。エリアも設備も本体と変わらない。

つまりぼくは、通信品質を落としたのではない。同じ回線のまま、契約の窓口だけを替えた。

📱 3GBで足りた——ただし、ぼくのプランはもう申し込めない

選んだのは3GBのプランで、月990円

自宅にも病院にもWi-Fiがある。スマホの回線を使うのは移動中くらいなので、3GBで足りてしまう。出張などで外出が増えた月は超えることもあるが、そのときは追加データを買って調整している。

ここで正直に書いておくことがある。

⚠️ ぼくが使っているのは、今は新規で申し込めない旧プランだ
LINEMOの3GBプラン(ミニプラン)は2024年7月29日に新規受付を終了した。既存の利用者は継続できるが、今から申し込むと現行の「ベストプラン」になる。この2つは、同じ990円でも中身が違う。
  旧ミニプラン 現行ベストプラン
3GBまで990円990円
3GBを超えると速度制限。追加データ550円/1GBを買えば通常速度に戻る自動的に2,090円(10GBまで)

計算すると、分かれ目はちょうど5GBだ。月4GBなら旧プランのほうが安く(1,540円対2,090円)、月6GBなら現行プランのほうが安い(2,640円対2,090円)。ぼくの使い方は前者に寄っているので、プランを変えずに粘っている。一度変えると旧プランには戻れないからだ。

チワゴ

チワゴ

先生の使い方だから3GBで済んでいる、ということですね。

どくたろう

どくたろう

そう。20GBのほうが合っている人もたくさんいると思うよ。大事なのは金額じゃなくて、自分の使用量を先に知ることだ。

⏳ 解約の電話に、1時間かかった

光回線のほうは、もっと厄介だった。

ソフトバンク光をやめようとして電話をかけた。つながるまでに30分近く待たされた。ようやくつながって解約の意思を伝えると、そこから引き止めの説明が延々と続く。

途中で遮って本題に戻そうとしたら、まずは最後まで聞くように言われた。

結局、通話だけで20分近く。全部で1時間ほど使った。しかもこれは成功した回のことで、それ以前に昼休みのあいだ待ち続けて、つながらないまま断念した回が数回ある。

チワゴ

チワゴ

勤務医の昼休みって、そんなに何度も使えるものじゃないですよね……。

どくたろう

どくたろう

そこなんだ。料金の差より、この時間のほうがずっと痛かった。

🔌 回線は動かさず、契約だけ替えた

移った先はマネーフォワード光だ。月4,950円

ここでも、やったことは携帯と同じだった。ソフトバンク光もマネーフォワード光も「光コラボ」と呼ばれる形態で、どちらもNTTのフレッツ光回線を使っている。だから「事業者変更」という手続きで、工事なしに移れる。承諾番号を取って申し込むだけだ。

回線は動かしていない。替えたのは契約の相手だけである。

チワゴ

チワゴ

工事なしで替えられるんですか。

どくたろう

どくたろう

同じNTTの回線を使っている会社同士なら、承諾番号を取って申し込むだけだよ。あの解約の電話に比べたら、拍子抜けするくらい早かった。

📊 金額だけを比べても意味がない

光回線の月額は、戸建てタイプか集合住宅タイプかで変わる。2026年時点の相場は戸建てで約5,000〜5,700円、集合住宅で約4,000〜4,500円が中心だ。自分の住居がどちらに該当するかで見え方が変わるので、他人の金額をそのまま基準にはできない。

さらに、家計簿アプリの有料プラン540円が0円になった。マネーフォワード光を契約していると、マネーフォワードMEのプレミアム(スタンダードコース)が無料で使えるからだ。回線単体では最安ではないが、払っていたものが1つ消えるので、合計では最安に近い水準に落ち着いた。

なお、同社にはNURO回線を使う上位プランもあるが、そちらは選んでいない。提示されている速度が、ぼくには必要なかったからだ。

📊 整理する前と後
項目
携帯5,000〜6,000円程度990円
光回線6,000円弱4,950円
家計簿アプリ540円0円
合計11,500〜12,500円程度5,940円

差はおよそ月5,600〜6,600円。年にすると7万円前後になる。数字はいずれも概算だ。

🎛️ 手間はゼロになっていない

ここは正直に書いておきたい。

ぼくは今も、超過した月には追加データを手作業で買っている。手間はゼロになっていない。

それでも、これは苦にならない。年に数回、自分のタイミングで、数十秒で終わるからだ。解約の電話とは性質がまったく違う。あちらは相手のタイミングで待たされ、こちらの時間の使い方を相手に握られていた。

以前、医師向けのポイ活をやめたときも同じことを考えた。あのときの問題は金額ではなく、動画の視聴終了時間に生活のほうを合わせていたことだった。

手間が増えない節約とは、手間をゼロにすることではないと思う。手間の主導権を、自分の側に置くことだ。

🚚 引っ越しのたびに、苦労してきた

ぼくは医局人事で3回動いている。そのたびに通信の手続きで苦労してきた。

今回の整理をしたのは、今の家に移ったあとだ。だから正直に言えば、この構成で引っ越しがラクになるかどうかは、まだ分かっていない。試していないことを、効果があったようには書けない。

チワゴ

チワゴ

まだ引っ越していないのに、書いてしまっていいんですか?

どくたろう

どくたろう

やってみて分かったことと、これから確かめることは分けて書けばいい。うまくいく前提で語るのが、いちばん危ないからね。

ただ、環境のほうは動いている。

⚠️ 2026年4月から、撤去工事が有料になった
NTTのフレッツ光は、2026年4月1日以降の解約申し込み分から、作業員の派遣を伴う撤去工事が有料になった。東日本で11,000〜14,300円、西日本で14,300〜22,000円ほど(設備を残す無派遣工事なら無料)。独自回線を使うサービスでは、撤去費がさらに高額になる場合もある。

賃貸で原状回復を求められれば、この費用は退去のたびに乗ってくる。転勤のある勤務医にとって、無視できる数字ではない。

先が読めないときは、最適化ではなく頑健さを取る。家を買うかどうかを考えたときと、同じ判断をしている。

🩺 誰も、どのキャリアを使っているかを気にしていない

最後に、一番書きたかったことを書く。

高いキャリアを使わなくても、医師の仕事はできる。そして誰も、他人がどのキャリアを使っているかなんて気にしていない。

患者さんも、同僚も、上司も、ぼくのスマホの契約先を知らない。知る必要もない。そこに月5,000円を払い続ける理由が、ぼくには見つからなかった。

チワゴ

チワゴ

言われてみれば、同僚の契約先なんて一度も考えたことがないです。

どくたろう

どくたろう

だろうね。気にしているのは、たいてい自分だけなんだ。

ぼくが選んだのはLINEMOとマネーフォワード光だが、これが正解だと言うつもりはない。ahamoでもpovoでも、他の光回線でもいい。ぼくは使っていないので中身を語れないだけだ。

大事なのは順番だと思っている。先に自分の条件を決めて、それを満たすものの中から選ぶ。比較表を上から眺めていると、速さも容量も際限がなくなる。条件が先に決まっていれば、選ぶのは一度で済む。

一度で済めば、あとは放っておける。放っておけるということは、その時間を医療に使えるということだ。

📋 この記事のまとめ

  • ✅ 通信キャリアは「安さ」より先に、自分の必須条件を確定させる
  • ✅ 勤務医の場合、緊急呼び出しがつながることが最優先で、料金はその次
  • ✅ 同じ回線を使うブランドへの移行なら、通信品質を落とさずに料金だけ下げられる
  • ✅ 携帯・光・アプリをまとめて整理して、月5,600〜6,600円ほど下がった(概算)
  • ✅ 解約時の引き止めや待ち時間は、料金差より大きなコストになり得る
  • ✅ 手間をゼロにするのではなく、手間の主導権を自分側に置く

📖 あわせて読みたい

家計

医師にポイ活は不要。M3・medpeer・ケアネットをやめて気づいた時間単価の本質 →

家計・投資

勤務医が作った『お金の自動化』——設定1日で、あとは医療に集中できる →

家計

勤務医は家を買うべきか——2年・2年・10年、医局人事で3回動いた末の結論 →
※本記事は著者個人の経験と考え方にもとづくものであり、特定の通信サービスの契約を勧めるものではありません。料金プラン・キャンペーン・制度は変更される場合があり、通信品質やつながりやすさは地域・建物・時間帯の条件によって異なります。記載の金額は2026年8月時点の公表情報および著者の概算に基づくものです。契約前には必ず各社の公式サイトで最新の条件をご確認ください。